事実は変えられません。
けれど、その捉え方次第で、同じ事実が明暗を分けることがあります。
たとえば、雨が降れば、傘をさす手間が増えると感じる人もいれば、大地が潤う恵みと感じる人もいます。
どちらも間違っていません。
ただ、その人の解釈が現実をどう見るかを決めるだけなのです。
人は変わりたくない生き物です。
変化は恐れを伴い、安定を壊すものとして嫌われます。
しかし、変わることでしか訪れない新しい出会いや経験があります。
それと同時に、変わったことで失われてしまう関係もあります。
全員が幸せになれるわけではありません。
それは一見、悲しい現実のようにも思います。
しかし、だからといって変化を恐れ続けることは、自分の可能性を閉じ込めてしまう檻を強化するようなものです。
矛盾とは、まさにこの状況のことを指しています。
変わりたいのに変わるのが怖い。
新しいものを得たいのに失うことを恐れる。
この矛盾を否定するのではなく、受け入れること。
むしろ、その中に潜む美しさや学びを見出すことで、人は広く豊かな心を育むことができるのだと、僕は考えています。
僕自身も、まだ育てている途中です。
度々訪れる矛盾に苛立ち、迷い、立ち止まる。
それでも、そうした瞬間が私を育てているのだと信じています。
みんなに良いと思われなくてもいい。
唯一無二の存在であるために、自分自身の世界観を生きる。
それは孤独な道のように思えるかもしれません。
でもそれが、自分にしかできない貢献に繋がり、いつしか周囲の人々の心に響き、その心を豊かにすることができるのです。
矛盾を楽しむ。
それは人間として生きることそのものを楽しむということです。
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